【覚悟】

禅語に学ぶ 2021.01.05

【覚悟】
(かくご)


よく耳にするし、よく使う言葉です。

 

辞書によると、
「危険な状態や
 好ましくない結果を予想し、

 それに対応できるよう
 心構えをすること。」と
最初に書かれています。

 

でも、
もともとは禅語なんです、って。

 

覚悟を分解すると、
「覚り」✕「悟り」

 

「真理を知覚し、体現できており、
 完全に自分のものにしている、
 究極のさとりの状態」をいいます。

 

一言で言い表せるものではありませんが、
あえて一言で言うと、


“あらゆる執着を
  完全に手放している状態”
でしょうか...



“覚悟”というと、
スタートラインに立ったときや
立つ前をイメージしますよね。


実は、ゴールだったんですね。

 

執着を手放すことは、

リーダーにとって、
とても大切なことであるものの、
簡単にはできないこと、と思っています。

 

「あなたにとって理想のチームは、
 どんなチームですか?」
 
 
経営者やリーダーの方とのセッションの際、
そんな質問を投げかけることがあります。


 
ほとんどの方がこう答えます。

「メンバーが主体的で、
 お互いが尊重しあって
 連携がとれているチーム」
 


素晴らしいチームです。


 
そんなチームをつくるために、
何が大切でしょうか?
 

私は、いつも、
山本五十六の言葉を引用します。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
 ほめてやらねば、人は動かじ。

 話し合い、耳を傾け、承認し、
 任せてやらねば、人は育たず。

 やっている、姿を感謝で見守って、
 信頼せねば、人は実らず。」

 

この言葉には、
いろんなキーワードがつまっていますが、

その中でも、
“メンバーが主体的になる”という点においては、
「任せる」ということが最も重要と思います。

 
多くのリーダーが
実践できない、のです。
 
 
邪魔をしているのは、
リーダーの“執着”です。
 
 
・成果を上げなければならない。
・失敗はしたくない。
・あいつに負けたくない。
・俺はこのやり方でうまくいった。
・部下はこうあるべきだ。
 
 
他にもいっぱいありますが、
これらはすべて執着です。
 


任せると言ってるのに、
やり方についてまで
ついつい口出しをしてしまう。


 
過去の武勇伝を
とうとうと語ってしまう。
 
 
 
そういった諸悪の根源が
執着なのです。
 
 
 
 
こういった執着を捨てない限り、
理想のチームなんて
できるはずがありません。
 
 
 
理想のチームをつくるために

執着を捨てられますか?
 
 
 
そのような課題をお持ちの方には、
禅メソッド・コーチングをおすすめしています。
 
https://bee-manage.com/about-zen/


それでは、また。