【全機現】

禅語に学ぶ 2021.01.04

《マネジメントに活かす禅語》 No.2

 【全機現】
(ぜんきげん)

  

 文字通り、
「全ての機能を現す」状態を
言い表す言葉です。

自然のすべてのものが
ありのままに、
太陽は太陽の機能を、
月は月の機能を、
ゾウはゾウの機能を、
アリはアリの機能を、

それぞれが余すところなく
発揮している状態です。

 

人間社会では、
一人ひとりが、
持てる才能を余すところなく
その強みを発揮している状態です。

 

2018年1月「ティール組織」という本が
日本で発売され、話題になりました。

 


組織全体が一つの生命体のように、
状況に応じて、
メンバー一人ひとりが持つ強みを活かし、
その役割を自ら変幻自在に変化させて
対応する組織をいいます。

 

週末養蜂家の私としては、
正に、ミツバチの世界が
ティール組織そのものだと思っています。

 

ミツバチの世界には、
さまざまな役割があります。

 

巣を造る、幼虫に餌をやる、掃除をする、
巣を守る、蜜を採る、花粉を採る、などなど。

 

加齢とともに、
その役割を変え、
難しい役割を担っていきます。

 

それぞれの役割毎にチームができており、
意思決定はチーム全員の合意でされます。

 

自然の世界は、
毎年毎年状況が違います。

気温、湿度、風、
日照量、降雨量、降雪量、

去年の経験が今年も活きるとは限りません。

 

ミツバチ達は、
その時々の状況に応じて
各チームでコミュニケーションを
とりあいながら、
変幻自在に対応していきます。

 

このVUCAの時代、
人間社会においても、
変幻自在に変化する組織でないと、
生き延びることはできません。

 

 全機現

  

チーム全員が、
自分の持てる才能を
余すところなく発揮する!

  

正に我々が目指すべき
組織ではないでしょうか?!

  

では、よい一日となりますように!